プレイヤー向け操作ガイドという命題

# nnn 『いい意味でここまで当たり前のことを丁寧に説明しているマニュアルはPCゲームだとそうないですね
TRPG的といいましょうかゲームブック的といいましょうか』

http://d.hatena.ne.jp/kumashige/20070208/1170860521#c

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プレイヤーに見せる操作の誘導は、かなり悩ましい命題になっています。Desigeonは、本質的にはプレイヤー向けのソフトなので、ユーザーフレンドリーな操作のガイドは至上命題と言ってもいい。

結局、マニュアルだけでは片手オチですね。マニュアルだけ充実させてもほとんど役に立たないと思っています。3DダンジョンRPGを知らない人に対して、体裁だけは整えるという感じです。あまり実質的な効果がなさそうです。

Desigeonのメインターゲットは、ウィザードリィを好む人に限定していないので、建前用のマニュアル書きました、で終わってはあまりツールを制作した意味がなかったりします。

プレイヤー層を広げるという意味で『世界樹の迷宮』は、3DダンジョンRPGとして(しかも結構シンプルな内容らしい)、かつてないほどうまくやってくれたなぁ、という見方をしています。まぁそれでも三十代にプレイヤーが多そうではありますが……。

操作ガイドのお手本にしてみたい作品

一つのお手本になりそうな作品として、『シルフェイド幻想譚』というツクール作品がいい感じだなぁと。

できのいいゲームは、必ずと言っていいほどゲーム中に操作のガイドを埋め込んであるもので、むしろほとんどの素人プレイヤーに対しては、これをやらないとゲームを遊んでもらえないのが現実だと思う。

『シルフェイド幻想譚』は、個人的に、フリーウェアの中でとても遊べた作品……、というより、他に最後まで遊んだアマチュアRPGが存在しない状況なので、参考にするというより最低限あのレベルに近づきたい、というのが率直な気持ちだ。

同作品はストレスフリーという評価が高いらしく(サイトの記述より)、その辺を見てもヒントが隠れていそう。同作品の場合、ストレスフリーの理由は操作性だけではないんだけど、その辺も含めてアイデアの助けになる(たとえば、モンスター遭遇率の調整機能など)。

しかし、操作性も含めたユーザーインターフェースってのは、ゲームの中でとにかく充実させるのが大変な領域であって………、今後の、最重要かつ最大の壁は、たぶん一般向けのガイドの充実だろう。どこかでスクリプトの導入が必要になってくる予感がする。しかし制作時間は限られてるし、ただの願望で終わってしまうのだろうか……。