新しいデザインにビジュアルスタイル

そのうち見た目の調整をせねばなりません。というわけでビジュアルスタイルを適用した形が以下です。画像からは読み取れませんが、マウスカーソルの動きに合わせてコントロールがハイライトするところがいい。

デザインは、OSの設定に合わせて変わります。クラシックテーマを採用している環境では従来通り表示されます。

新デザインのデメリットは、すべての外観に適用されるわけではないので、なんとなくバランス悪く見える場所が残ることと、動作がかなり遅くなること、マウスカーソルをかざすとチラツキが起きること、それと私の環境では開発しづらいことです。特に動作速度の低下は痛い。使う人がクラシックスタイルを指定できるようにしたいですな。

Desigeonにもついに、ナウでヤングな都会者のセンスが身についたようです。まさに時代の最先端。ひょっとしたら8ビットを超えて16ビットの領域に踏み込んだかもしれません。いよいよプロテクトモードが見えてきました(実はこれまで、てんで興味がありませんでした)。

差し替えかねるタブ

このスタイル、ツクールの真似をしたという説もある。

けれど、開発環境の違いがあって完全なる真似はしきれないようだ。たとえば、ウィンドウズの世界には「タブ」と呼ばれる画面の部品がある。RPGツクールXPにはこの「タブ」が使われており、デザインは以下のようになっている。

画像の中、真ん中上の方にアクター、クラス、スキル(以下略)と横に並んでいる選択肢がタブだ。

ところが、ビジュアルスタイル適用後のDesigeonのタブは以下の通り。ナウでヤングな都会のセンスなど見る影もなく、カタブツの象徴(?)たるクラシックスタイルがふんぞり返っている。

この原因は分かっている。簡単に言えばビジュアルスタイルに非対応のタブを使っているからだ。

非対応を使っているなら、対応しているタブに切り替えればいいんじゃないか。そう思われるかもしれない。ところがこの差し替えが面倒くさいのだ。

以下のように、やってできなくはない。

このタブ、今使っているものよりだいぶ使いづらいので、ここだけは妥協して古いままでいようと思っている。そのかわり、タブそのものを隠す方向で。

タブは、そのデザイン自体があまり入力しやすい形じゃない気がしてる。メニューが横に並ぶ形は使いづらい。かといって、縦タブも今ひとつしっくり来ない。Webハイパーリンクのリンク形式が本当は使いやすいと思っているが、今さらそこまでは変えられないので、ボタンがいいかなあと。

ところが、メニューに使えそうなボタン部品「オプションボタン」もまた、Desigeonの設定だとビジュアルスタイルに対応しきれていないのでした。ということで中途半端な都会のセンスになりそうです。

ついでにグラデーションしているツクール

以下のツクール画像の「アクター」の周囲。よく見るとグラデーションしている。

これもビジュアルデザインと呼べるものだと思う。理由は、テーマに合わせて色が変わることと、クラシックスタイルに切り替えると単色になること。

機能としてはたいしたことないけど、こういう地味なところにデザインを手がける発想が思い浮かび、なおかつ手間をかける勇気を持てるか、が使いやすさに繋がっていくんだろう。なぜなら、こういうことは手抜き作品じゃやらないだろうからだ。

環境に合わせて違和感を消すというのは簡単そうで面倒くさく、たいしたことじゃないように見えて重要だと感じる。誰かの環境で「イイ!」と思っても、隣の人のマシンだとひどかったりする。それじゃ公開してもつまんないかもしれない。

細かいところだけど、さすがに商業ものは違うなあと感じた瞬間である。これ、ただのダイアログボックスなんですけどね。

……一方で。ツクールには、大きなダイアログを開いた状態では縮小(アイコン化)できないという地味な欠点もあったり。ちょっとしたダイアログならともかく、ツクールの「データベース」ウィンドウはかなり長時間開きっぱなしにするので、最小化できないのは若干気になるところ。