序盤しか手に入らない強力アイテム

ルナティックドーン2」の情報を集めている。いろいろ発見があって楽しい。(実は一年ほど前のこと)

一つ意外な情報があった。これ、私は知らなかったんだけれども。

世の大半のゲームでは、ゲームを進めるにつれて徐々に強力なアイテムが手に入るようになっている。ゲームを始めた直後に「ロトの剣」や、「村正」が手に入るなんてことはないわけだ。で、旧版の「ルナティックドーン2」もそれは変わらず、普通にプレイしていれば、主人公が強くなってからの方が強力なアイテムを手に入れやすい。

ところがWindows版はスペシャルアイテム、強力な効果を持つ武具(店では買えない武具)が序盤しか手に入らなくなっているらしい。

時間制限がかけられたらしいのだ。始めてからゲーム内時間にして、1〜2年が経つとすべての強力アイテムが手に入らなくなるとのこと。これはびっくりだ!

1〜2年というのはルナドンにおいては「あっという間」だ。ドラゴンクエスト3ならアリアハンさえ出られないかもしれない。そんな超序盤の不慣れな時期に、最強クラスのダンジョンを探し当てて最上級アイテムを見つけてこいと。世界のどこにあるか分からない最強アイテムを探すのが目的みたいなゲームだったのに、それを序盤にしか許さないと。

1〜2年が経つと、これらが入った宝箱はすべて空箱になるそうだ。これは意図的にそうしているんだろう。

このルールだと、まず攻略サイトを見て計画を練り、ゲーム開始直後から特急で最強ダンジョン巡りをしないとスペシャルアイテムの取得はムリです。ルナドン2はとても難しいゲームで、ドラゴンクエストウィザードリィのように、序盤には弱いモンスターしか配置しないとか、そういう甘っちょろいシステムにはなっていないので、最初の街を出た直後に瞬殺されることさえある。そんなゲームで、メイスと革鎧を買うのがやっとの状態から最強ダンジョン探しするなんて発想は浮かばない。っていうか中間はなしかよ!いきなり竜王と決戦!みたいな。

さらに、移動時間も問題になる。ルナドン2の世界はとてつもなく広い。スペシャル武具によっては、最初の街からかなり離れた場所に配置されるものがある。隣町に移動するだけで何日もかかるゲームなので、求めるアイテムによっては現地に「たどり着く」だけで精一杯になってしまい、探すどころではないかもしれない。

ゆえに初心者がやる場合、一生涯、強力アイテムとは出会えないことになる。

「このゲーム、魔法の武具がないの?それってファンタジーRPGなの?」とか言われそう。

というわけでWindows版ルナドン2は、一番最初に買ったごく普通のロングソードで一生を過ごす、なんてことがあり得るのです。ある意味で凄いゲームかもしれない。変わり種であることは確かでしょうな。

にしても30くらいある最高の武具が実質、ボツにされたことは残念というか、開発陣も思いきったことをするものだ。Windows版は復刻版だから、気持ちの上ではむしろワゴンセールでもやって高級アイテムをばらまきたくなりそうなものだけど。まさか隠してしまうとは。

今、手元にはWindows版しか残っていない。アイテムが手に入らないことを確認するのって難しいからやらないけど、事実なら私としてはちょっとショックだなあ。キャラクタが強くなってから腰を据えて、アイテム探しをしたいんだけどなあ。


そんなわけで、「武器屋」で買えるアイテムが重要と言うことになりましたが、ルナドン2はその「武器屋」にたどり着くのも大変でして。最初の街以外、どの街に武器屋があるのか分からないので、街探し、武器屋探しが楽しいという要素にはなっています。攻略サイトを見て探したら身も蓋もないけれど。

攻略サイト(http://www.antian.sakura.ne.jp/games/LD/LD2_item.html)によると、店で買える片手剣の最高は日本の「忍刀」だそうです。ゲーム開始時に売っている西洋の「ロングソード」は三番手。二番手は中国の「七星剣」だそうです。ルナドンは、世界の文化の違いを見て回るゲームでもあるので、アイテムによっては遠くまで買いに行く必要があります。

最強の剣さがしとはつまり、日倭(日本相当)を求めて旅をして、その武器屋で忍刀を購入すること……ということになりますか。確かに、攻略情報なしで遊んだ場合、日本にたどり着くだけでも結構時間がかかるゲームですが。テンション上がるかなあ。