ゲーム実況動画について
ネット動画によるゲームプレイ実況については、だいぶ注目しています。その心には、マイナーゲームの動画を作る場合の参考になるかもしれない、というのがあります。
ゲームも今や「ネットで見る」時代に? ――動画共有サイトで広がる「実況プレイ」の波
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0901/28/news110.html
この手の動画で人気を得る(客観的な面白さを得る)ためには、以下を満たす必要があると感じています。
- 実況者が間断なく関連の話題を提供すること
- 愚痴・ぼやきがしつこくないこと(少ないこと)
- 長編実況物についてはプレイを完遂すること
実況者の言葉数が少なかったり、何かを語ったとしても無関係の話題ばかりという動画は、あまり人気がないようです。
また、ネガティブな発言が多いゲーム動画は、やはり人気がないようです。実況者が考えて問題に立ち向かい、克服した瞬間に気持ちよさがあるので、ポジティブな面を多く見せるのが良いようです。
プレイの完遂については必須ではありませんが(宣伝じみた一発ネタ動画もあります)、視聴者として長きにわたって付き合っていきたい動画には「完遂」が欠かせない印象です。同じ実況者による「続編」を観たくなるには必要な条件だと思います。
これらの条件に共通しているのは「視聴者が共感を得られる動画」だと思います。
視聴者の心理は以下のような感じだと思います。
- そのゲームに関するネタを知っている人と、楽しさを共有したい
- 実況者がそのゲームを楽しんでいる様子を観ることで、視聴者がプレイした気になれる
- 何かの欠点をあげつらうところは観たくない
- プレイ上の苦労を作品にぶつけるところは観たくない
- 自分と同程度の「普通さ」を持った人間が、苦労しながら攻略するさまをみたい
- 初プレイのくせに、器用にプレイされても面白くない
- 価値観において、視聴者との距離が離れていると面白くない
- ただし大道芸の域に達したものには価値がある
- 長編プレイ動画の場合、視聴者が知っているゲームがいい(課題)
たぶん多くの人は、ドジで、あきらめの悪いプレイ動画を観るのが好きなのだと思います。
実況者のプレイが綺麗で巧い場合、それが極端でない限り(芸術レベルでない限り)、視聴者は興味を示さないと思います。普通にクリアされてもつまらないです。その過程に面白い会話があったり、事故があったりしないと。
それで、リストの一番最後に書きましたが、「長編プレイ動画の場合、視聴者が知っているゲームがいい」というところが、思案しているところです。視聴に必要な共通項が「親近感」なら、互いに知っているゲームでなければ共感できません。では、当該ゲームを知らない人間に観て貰うことはできないのだろうか、と。